人気ブログランキング |

思うことを、のんびり、好きなように語ります。


by saya-bon
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31

本当に優しいって、どんな優しさですか?

何冊か、本を読んだので。
別館の方に、いずれ感想を書こうと思う。

けど、一冊だけ、こっちでも。


瀬尾まいこさんの、『戸村飯店青春100連発』という本を、
けっこう前に読んでいて。

その中で、ものすごく、
「あーそれ、すごく分かるなぁ」って部分があって。
それは、さしてたいした内容ではなかったのかもしれないけど。

私には、とても胸に残ってしまって、ことあるたびに、
その部分を思い出してしまうのです。


主人公の戸村くんは、アリさんていう年上の彼女と付き合ってて、
アリさんが風邪をひいたときに、
ポカリスエットのペットボトルを6本持って、お見舞いに行くんです。

玄関先でアリさんにそれを渡すんだけど、アリさんが、
「それは?」って、戸村くんが持ってた、もう一つの袋を聞いたのです。

その袋は、戸村くんのお友達も、同じように風邪をひいてて、
「今から届けるんだ」って、ポカリが6本入ってたのです。

それを聞いたアリさんは、すごく寂しそうな顔をするのです。


持てそうなだけコンビニで買った五百ミリリットルのポカリ十二本。
俺はどうしてそれを分けてしまおうとするのだろう。
十二本を分けたところで、十二人を幸せにできるわけじゃない。
「みんなに優しいのは本当に優しいのとは違う。」
ドラマでよく聞く台詞は寒いけど、時々すごく当たっている。
たった十二本のポカリ。
どうして全部あげてしまえないんだろう。



戸村くんは、とても優しい。
みんなに優しい。

この優しい戸村くんが、相方さんと重なるのです。

相方さんも、とても優しい。
優しいけど、みんなに優しい。
相方さんも、きっとこんな感じだろうと思う。

誰にでも優しい。

だから、私は、アリさんの気持ちがとてもよく分かって、
この場面を読んで、アリさんと同じように、寂しくなった。


うまく言葉にできないのがもどかしいけど・・・
言いたいこと、うまく言えないのがもどかしいけど。

そういうことなんです。
今の私は、アリさんが思った寂しさでいっぱい。
そして、そんな心が狭い自分に、嫌気がさす。

嫌になる。
嫌になる。
なんでこんなに小さいんだろう、私。





おはなしの内容は、全然こんなんじゃなくて、
すごくほんわかあったかい話です。

読んでみてください。
by saya-bon | 2010-02-16 01:00 | ほん。